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【都市伝説検証】シリコンバッグ豊胸後マッサージは 本当に必要!?なのか?検証してみた

投稿
2024.11.15.Fri

渋谷の森クリニックの森です

 

「シリコン豊胸後はマッサージが必要と言われているけど、本当ですか?」と患者様によく聞かれます。
以前はシリコン豊胸後のマッサージは、より良い仕上がりを目指すことが出来るとされていました・・

 

が、それは本当なのでしょうか?
本日は独自の視点でこのコラムに書いて参ります。

このコラムを見ると

「シリコン豊胸後のマッサージは必要か」

「被膜拘縮とマッサージの関係は?」

「結論、論文などの根拠はあるのか?」

「私、森の私見」

この点が分かります。是非ご覧ください。

 

まず、

「シリコン豊胸後のマッサージは必要か」それは本当なのでしょうか?

 

 

「豊胸後に、両手でシリコンバッグ全体が広がるように押してマッサージをしましょう」
「何回ずつやりましょう」など様々な意見があります。
これは色々な方面で試されている、検証されてもいるので、比較的オープンにされている情報とも言えますね!

被膜拘縮とマッサージの関係は?

 

シリコンバッグ豊胸を行った後は挿入したシリコンバッグを囲むように被膜という膜が形成されます。
被膜形成はシリコンバッグという異物に対しての体の正常な反応であり、被膜形成自体が悪いことではありません。
人間が異物と判断し、体を守るために被膜が異常に厚くなり、硬くなる現象を被膜拘縮と呼びます。
ここではシリコンバッグへの異物反応が過剰になるとこの被膜は厚く、硬くなり被膜拘縮を引き起こします。
また、この被膜拘縮は術後の出血なども1つの原因と言われています。

豊胸後の被膜拘縮を予防するためには経験豊富な施設で施術することが本当におすすめです。
施術前後の注意をしっかり守り、経験豊富なクリニックの言うことを守るのが鉄則です。

ここで、他のシリコン豊胸のブログ、SNSでマッサージに効果がある。少しでも効果を下げたいなどの文章が見うけられましたが、
次の3につながる話ですが、、、

 

結論

 

「シリコン豊胸後のマッサージによって被膜拘縮予防に効果が期待出来る」という論文は僕が探した限り見つかりませんでした。

アメリカの大規模な調査によると、シリコンバッグ豊胸後のマッサージを推奨しているドクターは6割に上ります。
ただ、術後マッサージを行なったグループとマッサージを行わなかったグループとでは

被膜拘縮の発生に有意な差はありませんでした。

 

 

ここからは僕の私見です

 

もし皆さんが足に大きな傷を負ったとき、なるべく綺麗に傷を治すためにどうするでしょうか?

保湿や絆創膏を使って傷を守る、そして傷を治す過程の時に、わざわざ傷部分を擦りたいと思いますか?

大半の方々は傷を擦ることなく、そっとしておくと思います。
シリコン豊胸手術後も同じように、余計な刺激を与えないことが大切と考えています。

特に、手術後の1ヵ月間は被膜(傷)の治癒が進む期間であり、
この間にシリコンインプラントを動かすようなマッサージは避けた方が良いと思います。

 

過度なマッサージや圧力は、出血を引き起こす可能性があり、
被膜拘縮を引き起こすリスクを高めると考えています。

 

したがって、
少なくとも1ヵ月は被膜(傷)をきれいに治すために、シリコンを動かさない工夫をしましょう。

 

また、
被膜拘縮のリスクについて、シリコンバッグの表面がテクスチャードタイプ(ザラザラ)かスムースタイプ(ツルツル)が関係しているとされています。

しかし、近年の研究では、
メンター社やアラガン社(アッヴィ社)製のインプラントにおいては、
これらのタイプ間で被膜拘縮の発生リスクに有意な差はないという結果も出ています。

 

 

まとめ

シリコン豊胸後のマッサージについては、実際に多くの議論があります。
以前は、インプラントを適切に位置付け、被膜拘縮(インプラント周囲の硬直)を防ぐために、
手術後にマッサージを行うことが推奨されていました。
しかし、
最近の研究や実践では、豊胸手術後のマッサージに関する見解がやや変わってきており、
必ずしもすべてのケースでマッサージが必要とは限らないことが分かってきております。
むしろ過度なマッサージが回復過程に悪影響を与えることがあるため、医師と相談することも大切です。

当院では、
いつでもいつまででも経過の診察にお越しいただきたいので、お困りのことがあればご相談ください。

 

 

 

監修 森克哉

 

渋谷の森クリニック(神宮前)院長 理事長
東京慈恵会医科大学形成外科学講座 非常勤講師
PMUアピアランスケア渋谷 代表

 

日本形成外科学会
日本乳房オンコプラスティックサージェリー学会
日本美容外科学会(JSAPS)所属
医学博士
形成外科専門医

 

理念

【保険診療のような美容医療を】
【いつでもいつまででも真摯に対応する】

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形成外科歴25年、乳房再建も含め延べ2000症例以上に及ぶ安全で満足度の高い豊胸手術を行なっている形成外科専門医、そして現役の乳房再建医である。

その仕上がりの美しさ・自然さは口コミで広がり全国各地だけでなく、海外からも豊胸手術希望の患者様が後を絶たない。

多くの支持を集めるその背景には、長年にわたる乳房再建の技術を生かした唯一無二の豊胸技術を持つ森院長の存在がある。
「豊胸のスペシャリスト」として美容としての豊胸手術のみならず、乳房再建認定施設として渋谷の森クリニックは、乳癌患者様への乳房再建手術も行っている。

またその実績や技術力だけでなく、親子で通っていただけるようなアットホームなクリニックを目指し『いつでも、いつまででも真摯に対応する』という理念と、優しく丁寧なアフターフォローに定評がある。

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