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理想のバストラインを目指してシリコンバッグによる豊胸手術を検討される方が増えています。効果的な方法である一方で、手術には「感染症」などのリスクもあります。
このページでは、渋谷の森クリニック院長・森克哉が、豊胸手術後にまれに起こる感染症について、その症状や予防法、万が一の対処まで、専門医の立場からわかりやすくご紹介します。
「手術は安全?」「感染が心配…」そんな不安を少しでも軽くし、安心して手術を考えていただけるよう、正しい情報をお届けします。
どのような外科手術にも共通して言えることですが、医学的に「感染のリスク」は常に一定の割合で存在します。これは美容外科の分野でも同じで、すべての外科手術における感染症の発生率は一般的に約3%とされています。この数字は医療現場で広く知られている統計であり、手術をご検討いただく上で念のため頭に入れておいていただきたいポイントです。
ただし、ここでひとつご安心いただきたいのは、この数値には高齢の方や基礎疾患をお持ちの方など、感染リスクが比較的高い患者様も含まれているということです。
シリコンバッグによるシリコン豊胸手術は、比較的若く健康な方が多く受けられる手術であるため、実際の感染症リスクはもっと低いとされています。
また、感染予防のための感染対策や衛生管理、手術を担当する医師の技術力によっても、そのリスクは大きく左右されます。
渋谷の森クリニックでは、感染症予防を最優先に考えた環境づくりと徹底した感染対策を行っております。その結果、過去4年間で行った1,000件以上のシリコン豊胸手術において、感染症の発生は一例もございません。
これは私たちが日々取り組んでいる、確かな感染対策と経験に基づいた手術技術の賜物であると自負しております。
ご不安を抱えていらっしゃる方も、ご自身の体としっかり向き合いながら、前向きにご検討いただければ幸いです。
シリコンバッグを使った豊胸手術は、体に異物を入れるため、感染症リスクに特に注意が必要です。主なポイントは以下の通りです。
ただ、最近のシリコンバッグは生体適合性が高い安全な素材が使われており、医師の技術とクリニックの感染対策が整っていれば、感染リスクはかなり低く抑えられます。
シリコン豊胸手術後に感染が起こると、体はいくつかのサインで異常を知らせます。早めに気づくことが重症化を防ぐためにとても大切です。
感染が疑われる主な症状は以下の通りです:
これらの症状がひとつでも見られましたら、どうかご自身で判断なさらず、できるだけ早く手術を受けられたクリニックにご連絡いただくことをおすすめします。特に「片側だけに症状が現れている」場合は、感染の可能性が高いため重要なサインです。
なお、術後1~2日目に感じる軽い発熱や、両側に見られる痛み・腫れは、術後の正常な経過であることが多いため、あまり神経質になる必要はありません。
術後に何か症状を感じたとき、「手術の経過だろう」「様子を見れば治るかも」「次の診察まで我慢しよう」と自己判断するのは、とても危険です。感染症は、いかに早く気づき対応できるかが治療のカギとなります。
感染のサインに気づいてから処置まで時間がかかると、
といったリスクが高まります。
シリコンバッグやインプラントなど体内に入る人工物は、ごくまれに「異物感染」を起こします。軽い症状でも薬だけで完全に治すのは難しく、細菌が人工物の周囲にたまりやすく抗生剤が届きにくいため、感染が残ることがあります。
そのため感染が疑われる場合は、早めにバッグを取り出す処置(抜去)が必要になります。薬で症状を抑えられても根本的な解決にならず、感染が再発したり周囲に悪影響を及ぼす可能性があるため早めの対応が大切です。
赤みや腫れ、痛み、熱感など気になる症状があれば、自己判断せずなるべく早くご連絡ください。早めに対応することで、症状の悪化を防ぎ、体への負担も最小限に抑えることができます。
術後は体にさまざまな変化が起こりますが、多くは正常な回復過程の一部です。以下のような症状は、よくある術後の反応なのであまり心配はいりません。
一方で、感染が疑われる症状については2-1で詳しくご案内していますので、そちらをご参照ください。
症状の見分けがつかないときや、「これは大丈夫かな?」と迷ったときは、どうぞ遠慮なくクリニックにご連絡ください。
また、状況によっては、お写真を送っていただくことで医師が遠隔で状態を確認し、適切なアドバイスをお伝えすることも可能です。
万が一シリコン豊胸手術後に感染が起こった場合、治療は一般的な傷の感染とは異なり、人工物(シリコンバッグ)が体内にあると抗生物質だけで完治することが難しいため、以下のステップで対応します。
早期発見・早期対応が何より大切です。処置が遅れると、症状が長引き、再手術までの期間が延びることや美容面への影響が出る可能性があります。
万が一、感染症が発生してしまった場合でも、適切な処置を行うことで再び手術を受けられる状態に回復することは十分可能です。ただし、再手術までに必要な期間は、感染の進行度や対応のタイミングによって大きく異なります。
感染症の早期発見・早期治療には、患者様ご自身の注意深い観察と、異変を感じた際の速やかな連絡が不可欠です。特に術後1週間程度は、普段より体調の変化に敏感になり、少しでも気になる症状があればすぐにクリニックに連絡することをお勧めします。
渋谷の森クリニックでは、シリコン豊胸手術を受けられるすべての患者様に安心して手術に臨んでいただけるよう、感染リスクを限りなく低く抑えるための対策を徹底しています。
感染症への対策は専門的な知識が必要となるため、シリコン豊胸手術を形成外科専門医かつ乳房再建医へ任せることは大きな安心につながると思います。
こうした総合的な取り組みによって、過去3年間、当院でのシリコン豊胸手術において感染症の報告は一例もありません。
感染を「予防する」ことは、最も確実で患者様にとって安心できる医療のかたちだと、私たちは考えています。
当院では、万が一シリコン豊胸手術後に感染症が発生してしまった場合でも、患者様が安心して適切な治療を受けられるよう、術後の感染に関する費用はすべて当院が負担いたします。
「術後に追加費用がかかるから病院に行けない」「この程度の症状なら大丈夫だろう」といった心配から適切な対応が遅れることがないよう、金銭的不安を解消する体制を整えています。
「いつでもいつまででも真摯に対応する」というモットーのもと、術後の不安や疑問に対して、いつでもお気軽にご相談いただける環境を整えています。些細なことでも、どうぞ安心してご連絡ください。
感染予防には、術後の適切なケアと早期の異常発見が欠かせません。渋谷の森クリニックでは、患者様が安心して回復できるよう、以下のような充実したアフターケア体制を整えています。
特に術後の初期は、体調や傷の変化に敏感になっていただくことが大切です。
「こんなことで相談していいのかな…」と思うようなことでも、どうぞ遠慮なくご連絡ください。早めのご相談が、順調な回復や万が一の早期対応につながります。
ご自身で行う術後ケアも、感染予防にとってとても重要です。以下のポイントにご注意ください:
渋谷の森クリニックでは、これらの注意点について術後に丁寧にご説明し、安心して回復いただけるようサポートしています。
シリコン豊胸術後のシャワーや入浴については、以下を目安にしてください:
入浴のタイミングは体の回復状況によって異なります。最終的には担当医の判断に従ってください。
渋谷の森クリニックでは、患者様一人ひとりに合わせたアドバイスを行っていますので、ご不明な点があればいつでもお気軽にご相談ください。
シリコン豊胸手術における感染症のリスクを完全になくすことは難しいですが、正しい知識やしっかりとした予防策、そして信頼できるクリニックを選ぶことで、リスクをぐっと減らすことができます。
渋谷の森クリニックでは、形成外科専門医・乳房再建医である院長がすべての手術を担当し、術前のカウンセリングから術後のフォローアップまで一貫した体制で患者様を支えています。
すでに豊胸手術を受けて不安がある方やトラブルが起きている方も、ぜひ一度ご相談ください。経験豊富な専門医が適切なアドバイスと対応をいたします。
Instagramでは沢山の豊胸術の症例もご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
渋谷の森クリニック(神宮前)院長 理事長
東京慈恵会医科大学形成外科学講座 非常勤講師
PMUアピアランスケア渋谷 代表
医学博士 森克哉
-主な活動
日本形成外科学会
日本乳房オンコプラスティックサージェリー学会
日本美容外科学会(JSAPS)所属
医学博士
形成外科専門医
-理念
【保険診療のような美容医療を】 【いつでも、いつまででも真摯に対応する】
形成外科歴25年、乳房再建も含め延べ2000症例以上に及ぶ安全で満足度の高い豊胸手術を行っている形成外科専門医であり現役の乳房再建医である。
その仕上がりの美しさ・自然さは口コミで広がり、全国各地だけでなく海外からも豊胸手術希望の患者が後を絶たない。
多くの支持を集めるその背景には、長年にわたる乳房再建の技術を生かした唯一無二の豊胸技術を持つ森院長の存在がある。
「豊胸のスペシャリスト」として美容の手術だけでなく、渋谷の森クリニックは乳房再建認定施設として乳癌患者への乳房再建手術も実施している。
またその実績や技術力だけでなく、親子で通えるようなアットホームなクリニックを目指し、「いつでも、いつまででも真摯に対応する」という理念と、優しく丁寧なアフターフォローにも定評がある。
最後に、当記事の発信元である渋谷の森クリニック(神宮前)は、森克哉医師が運営する分院を持たない日本唯一のクリニックであり(分院展開なし)、豊胸手術はすべて森医師自身が執刀する。