アクアフィリングはすぐに除去するべき?その危険性は?
「アクアフィリングを注入したけれど、体への影響が心配…」「除去すべきか迷っている」「除去後にまた豊胸はできるの?」
このようなお悩みを抱えている方へ、形成外科専門医・乳房再建医の立場から、アクアフィリングのリスクと安全な除去方法、そして除去後の選択肢について詳しく解説します。
目次
アクアフィリング豊胸の現状と問題点
アクアフィリング(AQUAfilling®)は、98%の生理食塩水と2%のポリアクリルアミド系化合物からなる注入剤です。一時期「安全」「吸収される」と宣伝されましたが、現在では世界各国の医療機関から警告が発せられています。
各国医療機関からの警告
- 日本美容外科学会(JSAPS):2019年に使用を推奨しないと公式声明
- 米国FDA:豊胸目的での使用を未承認
- 韓国KFDA:豊胸への使用を避けるよう勧告
- 英国BAAPS:承認された方法(シリコン・脂肪注入)を推奨
※同様の製剤:アクアリフト、アクティブジェル、ロスデライン
アクアフィリング6つの危険性
当院でも多くのアクアフィリング除去症例を経験していますが、以下のような問題が確認されています。
1. 体内残存の問題
宣伝とは異なり、アクアフィリングは完全に吸収されません。長期間体内に残存し、様々な合併症の原因となります。
2. しこり形成
「しこりができにくい」とされていましたが、実際には多くの症例で硬結が形成されています。乳がん検診での腫瘍との鑑別も困難になります。
3. 体内移動(マイグレーション)
⚠️ 移動による問題
- 腹部、背中、外陰部への流出
- 神経・血管の圧迫
- 左右差、デコボコの発生
4. 感染リスク
注入から数年後でも突然感染が発生することがあります。授乳、外傷、他の手術がきっかけになることも。
5. 授乳への影響
乳管閉塞により将来の授乳が困難になる可能性があります。
6. 発がん性の懸念
アクリルアミド誘導体の長期的な安全性は未確立です。
これらのリスクを考慮すると、アクアフィリング除去を検討することを強く推奨します。
当院のアクアフィリング除去術
形成外科専門医・乳房再建医として年間300件以上の豊胸手術を行う当院では、安全で確実な除去術を提供しています。
📺 アクアフィリング除去について動画で解説
森院長が実際の症例を基に、アクアフィリングの危険性と除去方法について詳しく解説しています。
除去術の特徴
- ✅ 術前エコー・MRI検査で分布を正確に把握
- ✅ 直視下での確実な除去
- ✅ 徹底的な洗浄処置
- ✅ 組織修復による美しい仕上がり
- ✅ 永続的なアフターフォロー
除去後の豊胸選択肢
アクアフィリング除去後も、安全な方法での豊胸は可能です。
同時シリコンバッグ挿入のメリット
当院ではアクアフィリング除去と同時にシリコンバッグ挿入を推奨しています。
✅ ワンステップソリューション
- 1回の手術で完結(感染リスク軽減)
- 1回の回復期間
- 費用面でも効率的
使用インプラント:モティバ エルゴノミクス2
- 被膜拘縮率1%未満(3年追跡データ)
- 自然な見た目と触感
- FDA承認の安全性
最新技術:Preservé(プリザベ)も選択可能
低侵襲を希望される方には、モティバ社の最新技術「Preservé」もご提案可能です。
よくあるご質問(FAQ)
Q: 除去手術の時間は?
A: アクアフィリングの広がりにより1〜2時間。同時シリコン挿入の場合は+1時間程度です。
Q: 完全に除去できますか?
A: 100%の除去は困難な場合もありますが、当院では可能な限り除去し、残存物を最小限に抑えます。
Q: ダウンタイムは?
A: 日常生活2〜3日、軽い運動1〜2週間、激しい運動1ヶ月が目安です。
Q: 費用は?
A: 症例により異なります。カウンセリングで詳しくご説明します。
実際の症例紹介
渋谷の森クリニックが選ばれる理由
豊富な実績と専門性
- 🏥 形成外科専門医・乳房再建医の森克哉院長が全例執刀
- 🏥 年間300件以上、累計2000症例以上の豊胸手術実績
- 🏥 「他院修正 最後の砦」として全国から患者様が来院
安心のサポート体制
- ✅ 3時間の丁寧なカウンセリング
- ✅ 1日2件限定の手術で質を確保
- ✅ 「いつでも、いつまででも真摯に対応」の永続サポート
- ✅ 術後診察:翌日、1週間、1ヶ月、2ヶ月、4ヶ月、6ヶ月
まとめ:早期除去をおすすめする理由
アクアフィリングは「吸収される」「安全」という宣伝とは異なり、長期的に様々なリスクを伴います。
除去を検討すべき理由
- 世界各国の医療機関が使用を推奨しない
- 時間経過とともにリスクが増大
- 早期除去により合併症を予防可能
- 除去と同時に安全な豊胸が可能
当院では、アクアフィリングでお悩みの多くの患者様を診療してきました。どんな小さな不安でも、まずはご相談ください。
「いつでも、いつまででも真摯に対応する」
患者様に寄り添った医療を提供いたします。
📚 関連記事
Instagramでは豊胸術の症例を多数ご紹介しています。
監修医師
渋谷の森クリニック(神宮前)院長 理事長
東京慈恵会医科大学形成外科学講座 非常勤講師
PMUアピアランスケア渋谷 代表
医学博士 森克哉
-主な活動
日本形成外科学会
日本乳房オンコプラスティックサージェリー学会
日本美容外科学会(JSAPS)所属
医学博士
形成外科専門医
-理念
【保険診療のような美容医療を】 【いつでも、いつまででも真摯に対応する】
形成外科歴25年、乳房再建も含め延べ2000症例以上に及ぶ安全で満足度の高い豊胸手術を行っている形成外科専門医であり現役の乳房再建医である。
その仕上がりの美しさ・自然さは口コミで広がり、全国各地だけでなく海外からも豊胸手術希望の患者が後を絶たない。
多くの支持を集めるその背景には、長年にわたる乳房再建の技術を生かした唯一無二の豊胸技術を持つ森院長の存在がある。
「豊胸のスペシャリスト」として美容の手術だけでなく、渋谷の森クリニックは乳房再建認定施設として乳癌患者への乳房再建手術も実施している。
またその実績や技術力だけでなく、親子で通えるようなアットホームなクリニックを目指し、「いつでも、いつまででも真摯に対応する」という理念と、優しく丁寧なアフターフォローにも定評がある。
最後に、当記事の発信元である渋谷の森クリニック(神宮前)は、森克哉医師が運営する分院を持たない日本唯一のクリニックであり(分院展開なし)、豊胸手術はすべて森医師自身が執刀する。